先日、X上で、あるVTuberのショート動画に対して疑問を呈する投稿が注目を集めた。
https://twitter.com/koudan_sironeko/status/2107742968488882501?s=46&t=hQVZE-ZWLTuECBltZa1B8w
こうさんのXのポストより引用
発端となったのは、動画内での発言や演出が、スーパーチャットを送った視聴者を軽視しているように見えたことである。さらに、「三桁のスパチャには感謝するなと事務所から言われている」という趣旨の発言も注目され、議論が広がった。
その後、本人はXで経緯を説明した。
りぃちょさんのXのポストより引用お騒がせしておりますりぃちょです。 まず今回の件について、さまざまな形でご意見や反応をいただきありがとうございます。僕自身の発言や行動を弁明するつもりはありませんが、想像以上に話題にして頂いてるので、今回の件について少しだけ経緯を説明させていただきます。僕自身、言葉選びが上手ではなく、文も至らないとは思いますが気になる方だけ読んでいただけたらと思います。 今回スーパーチャットを送ってくださった視聴者さんは、数年前から応援してくださっている男性の方で普段から配信内でお互いに冗談を言い合える、プロレスが成立する関係です。そして先日、想像以上に大きな話題になったことを受け、ご本人からDMで「不快には感じておらずエンタメとして受け取っている」という趣旨のメッセージをいただいています。 とはいえ、その関係性を知らない方が多く目にするショート動画という形で投稿したことは、配慮が足りていなかったと感じています。今回の件を通して、言葉の伝わり方について考える良い機会になりました。 また、今後も視聴者とはお互いにプロレスをし合う形で活動は続けて行きます。このようなノリがどうしても苦手だと感じる方は、無理にご視聴いただかず自衛していただければ幸いです。
— りぃちょ (@richoruu) October 10, 2026
スーパーチャットを送った視聴者とは数年前から応援してもらっている関係であり、普段から配信内で冗談を言い合える間柄だったという。視聴者である本人からも、不快には感じておらず、エンタメとして受け取っているという趣旨の連絡を受けていたと明かした。一方で、その関係性を知らない人も見るショート動画として公開したことについては、配慮が足りなかったと振り返っている。
確かに、配信者と長年のリスナーとの間で成立する冗談はあるだろう。当人同士が納得しているのであれば、第三者がすべてを問題視する必要はないのかもしれない。
しかし、本人も配慮が足りていなかったと語ってはいるように、不特定多数が視聴できるショート動画として公開した事については結果的に慎重さを欠いてしまった部分もあったのではないだろうか。
ショート動画は、普段の配信を見ていない人にも届くコンテンツである。視聴者との関係性や、それまでのやり取りを知らない人が見れば、冗談ではなく、支援者を見下しているように受け取る可能性もある。身内の間では成立していた笑いが、外部に公開された途端に批判の対象となることは、決して珍しいことではない。
そして、今回の騒動がここまで広がった背景には、スーパーチャットに対する視聴者の思いもあるのではないだろうか。
配信者にとって、スーパーチャットは活動を支える収益の一つである。しかし、送る側にとっては、好きな配信者を応援したい、活動を続けてほしい、楽しい時間をありがとうと伝えたい。そうした気持ちを形にする手段でもある。
もちろん、320円という金額をどう感じるかは人それぞれであり、配信者が収益を意識すること自体に問題があるわけではない。だが、配信者にとっては少額に思える金額でも、視聴者にとっては大切なお金かもしれない。その支援に込められた思いまで、金額だけで判断することはできないのである。
今回、本人と支援者の間では問題になっていなかったとしても、動画を見た人が不快に感じたことまで否定できるわけではない。反対に、動画の一部分だけを見て、本人の人柄や日頃の活動まで決めつけることにも慎重であるべきだろう。
大切なのは、スーパーチャットの金額そのものではなく、その向こう側に人がいるという意識ではないだろうか。
三桁のスーパーチャットは、感謝に値しないのか。
金額の大小にかかわらず、応援する気持ちが込められている。そのことを忘れない姿勢こそ、配信者とリスナーの信頼関係を築くうえで大切なのではないだろうか。






































